- あわい
- I
あわい【淡い】(1)色・味・香りなどが薄い。⇔ 濃い「~・い水色」「~・い甘さ」(2)形や光などがぼんやりした状態だ。 かすかである。 ほのかである。
「~・い雲」「街灯の~・い光」
(3)関心や執着の度合が薄い。「~・い恋心」「~・い希望」
(4)軽薄だ。 軽々しい。「なのめなる事だに, 少し~・きかたに寄りぬるは, 心とどむる便もなきものを/源氏(澪標)」
﹛派生﹜~さ(名)IIあわい【間】(1)物と物のあいだ。 また, あいだの距離。 ま。「下町の雑沓する巷と巷の~に挟まりながら/秘密(潤一郎)」
(2)時間と時間とのあいだ。 時間的隔たり。「帝相崩之下に四十年ばかり~がありて/史記抄2」
(3)人と人の間柄。 相互の関係。「珍しげなき~に世の人も思ひ言ふべき事/源氏(乙女)」
(4)色の取り合わせ。 配色。「山吹・紅梅・薄朽葉, ~よからず/堤中納言(貝あはせ)」
(5)おり。 形勢。「~悪しかりければ引くは常の習なり/平家 11」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.